

埋め立てによって、海岸線が大きく変化した東京湾。
過去の名残の「海」にかかわる地名は、現在は海に面していない場所にも数多く残る。
東京・品川区の京浜急行電鉄「大森海岸駅」もその一つ。
昭和八年、「海岸駅」から「大森海岸駅」へ改称。
大正十五年から昭和四年まで、毎夏「大森海水浴場前駅」が付近に臨時開設され、海水浴や潮干狩りでにぎわった。
駅前で料理店を営む高井篤太郎さんは「六十年ほど時、第一京浜国道の向こうは千葉まで続く海だったよ。
夕方、漁師がとってきたアサリやカレイを売ってたものさ」と振り返る。
平和島、京浜運河を越えてさらに約3キロ先が、現在の海岸線「大井ふ頭」。
場所だけでなく、海辺そのものがずいぶん変わった
